[内容]
1.竣工図面閲覧調査
2.現地診断箇所調査
3.診断見積書の作成
4.診断計画書の作成
設備の状態が現状どのようになっているのか、正確に把握するところから始めます。建物の築年数や使用材料によって対処方法や時期が異なるため、現況と照らし合わせながら適宜・適切な修繕方法を策定します。
不具合発生前
配管の耐用年数は、管種によって様々です。そのため、適切な時期を見越して計画し、不具合が発生する前に内視鏡等を使用して診断します。
不具合発生後
上水道の赤水の発生や水の出の悪化、排水の詰まりといった不具合の発生をきっかけとして、その原因究明に主軸を置いた診断を行います。既に不具合が発生しているため、救急性が求められます。
システム変更時
配管等の耐用年数に関わらず、設備システムを変更する際に、配管が継続的に使用できるか、スポット的な診断を実施します。
1.事前準備
設備診断を始めるに当たって、竣工図面などを取り寄せて図面上での調査を行い、診断の見積書と計画書を作成します。
[内容]
1.竣工図面閲覧調査
2.現地診断箇所調査
3.診断見積書の作成
4.診断計画書の作成
2.診断調査実施
準備が整ったら居住者に設備廻りの不具合等に関する聞き取りや、目視による確認、機器を使用した調査などを行い、各設備の状態を明らかにします。
[調査内容]
1.アンケート調査
各戸の漏水履歴や赤水の発生、排水障害などの聞き取り調査
2.問診調査
竣工図書の閲覧、過去の修繕履歴および点検記録結果の調査
3.外観目視調査
外観上の劣化がないか、配管経路や使用している管材が適切かの調査
4.配管内部の閉塞状況や錆の発生状況の調査
・内視鏡調査(内視鏡による配管内部に異変がないかの確認)
・サンプリング調査(抜管調査)
・X線装置計測調査(レントゲンによる内面調査)
内視鏡調査
配管内に内視鏡を挿入し、配管内部の腐食による閉塞状況などを確認するとともに、配管全体の劣化進行度合いや配管材料の確認をします。
給水管
水道の蛇口を取り外し、そこから内視鏡を挿入します。
排水管
キッチンシンクや浴槽・浴室の排水溝などから内視鏡を挿入します。
サンプリング調査(抜管調査)
配管の一部を切り取り(抜管)、経年劣化の進行度や管内の閉塞状況を詳しく調査します。サンプリングした管は管の厚さ(肉厚)を測定し、予想される残存寿命を算出し、今後の修繕計画の参考とします。